なにか違和感が

なんだかアキバ事件で「派遣が〜」とか「労働が〜」とかいう記事が目立ちますね。
私も元IT派遣でしたし、現在は社員とはいっても底辺IT土方に違いはありませんので、まあ他人事ではありません。
でも論調が少しおかしいような気もしますので、それに流されないよう、将来の自分へ覚書を。


まずは「自分が売れる人間なんですか?」が基本。
自分の「市場価値」ってナンボですか?を常に意識して忘れないようにしておきましょうね?>自分
この場合の「市場価値」ってのは国内の話ではなく、地球上で。
将来的に宇宙が生活圏になったら、宇宙まで含む。


仏教で「因縁生起」っていう言葉があります。「縁起」の元になった言葉ですね。
簡単にいうと、「互いに必要とする存在であるから、この世に存在できる」ってことだと思っています。


それは市場社会でもまったく同じで、「必要とするモノに対価を払う」だけの話です。


で。
「国内の労働を守って欲しい」っていうのならば、国内の労働者個々人が世界中で供給される他の労働者個々人よりも優れる必要があります。
そうでなければ安い国外の労働力には単純に競争で負けるからです。
ちなみに、国外の労働力は共産圏の崩壊の影響で安価な労働力が大量に市場に放出されています。
(まぁ世界が歪んでいる証拠ではあるのですが、歪みがないところには儲けもないので……)


まぁ、マトモに考えれば、そんなのは単純労働作業では不可能なことです。
イマドキは「誰でも作業が安全にミスなく行えるように」整備されているわけですから。
誰がやっても一緒。
国外の労働者のレベルを大幅に超えることなんてできません。(IT土方業界でもだいたい同じようなものです)


じゃあ、自分はどうやって「外国の単純労働に負けないものを身につけるか?」というところがポイントで。
そこは個々人が「どうやってこの世での生き残りを図るか?」という、当たり前の生存計画なワケで。


なので、「治安が悪くなるから労働の受け皿なんとかしてください」ってのは本末転倒で筋が通っていないように思うのですよ。
まずは自分が「市場価値のある労働者になる」ことを目指すことだよね。
少なくとも、自分自身でできることはそのくらいなんだろうと思う。


いまから数年後に「国は労働についてなんとかしてくだしあ」っていう自分じゃないことを祈りつつ。


……たのむよ、将来の自分。そうなりそうで怖いから、さ。