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- 作者: 沖浦和光
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11/10
- メディア: 文庫
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著者自ら集めたと思われる資料の数々がこの本の主張を裏付けるという、非常にまじめな本でした。
漂白民と呼ばれる人々がこの日本から姿を消してほぼ半世紀。
これだけの資料を集めるのは大変だったのではないでしょうか。
- サンカの起源は異民族ではなく、近世難民であること
- 明治以降になってからは公権力により、その特殊性が目立つようになったこと
- 小説や、それを支持する大衆文化に対する警鐘
という感じの記述、だったような。
大衆文化ってのが特に曲者ですよね。
売れてしまえばそれがデファクト。
真実だろうが、フィクションだろうが一向に構わないという。
三角寛が作り出したサンカのイメージに対する反論がかなりいい感じです。