反戦軍事学 (朝日新書)

反戦軍事学 (朝日新書)

まぁ「軍事学」というタイトルに惹かれて買ってはみたものの。
なんだかなぁという内容。
軍事学」なんて大それた話は一つもありません。
著者が昨今の日本の状況に対して言いたいことを言っている本ですね。これ。
タイトルで人を騙してますって。


で、内容なのですが、全般的に


まぁこんなところなんですが、そこに至る話が割とグダグダです。
なんつーのか…。左翼ここにあり、って感じでついていけない…。
小林よしのりのことなんかも批判してますね。
まぁそれはよいです。わたしもあの論調は違うだろ、と思うので。


ただ結論でこの著者は改憲に賛成してるんですよね。
自衛隊の役割を明確にした(PKO限定とか、軍縮とか)上で、改憲すべきだ、と。
まぁそこは妥当かなぁと。軍縮ってのは賛成できませんけど。


それは憲法上に記載されるべきことではありませんからね。
軍事予算は国家予算と周辺国家軍事力との兼ね合いで上限が決まりますから。


そんなわけで、結論だけはほんの少しだけマトモでした。


あぁ、あと、この著者はそれなりに「兵器」には詳しそうです。
しかし、「軍事学」ということになるとまた違うのではないのでしょうかね。


まぁあまりオススメできない本ですね。ちょっと偏りすぎ。
で、出版社どこだよ、と思って確認してみたら、


朝日新書


…。
あぁ、買ってしまった自分がアフォでした、と。
そういうことでいいんでしょうかね?